第15回 京都府 株式会社クロスエフェクト様

命を救う、ものづくり。命を救う、ものづくり。

生まれつき心臓の形と機能に何らかの異常がある病気「先天性心疾患」。100人に一人の割合で、年間約1万人の赤ちゃんが心疾患を持って生まれてくるとされている。病態は、手術が必要(約1万人のうち約3000人から4000人)なものから難治性の重症なものまでさまざまで、進行の仕方なども一人ひとり異なる。そのため、手術の時に実際に心臓を開いてみなければわからない場合も多いという。しかし近年、患者ごとの症状をリアルに再現した心臓モデルを使用し、手術前に入念なシミュレーションを行えるようになった。今回は、この精緻な心臓モデルを開発した「株式会社クロスエフェクト」を訪問した。

京都府 株式会社クロスエフェクト様 | 2017.10.31

京都府京都市で3Dの心臓モデルを開発した、株式会社クロスエフェクトを訪ねて。

今回訪れたのは、京都府京都市にある「株式会社クロスエフェクト」。2000年に創業した試作品メーカーだ。家電、自動車、医療機器などで使われるさまざまな試作品を、“世界最速でつくる”ことを目指している。スピードにこだわるのには理由がある。試作品を早く提供することは、商品開発自体のサイクルも早くなり、市場に迅速に新商品を出したいお客様のサポートにつながる。取引先のお客様に喜んでもらえるのはもちろん、コンシューマーもいち早く商品を手にすることができ、社会全体が良くなると考えているからだ。「開発者を徹底的にサポートし、期待を超える試作品をどこよりも速く提供する。質の高いものだけでなく、時間も提供することが我々の使命です」と、同社代表の竹田正俊氏は教えてくれた。速さについて言及してきたが、質の高さは折り紙付きだ。創業からまだ20年も経っていないが、クライアントの数はすでに1000社を超える実績を持つ。