第2回 日経BP Marketing Awardsクリエーティブ部門 最優秀賞 受賞
- 千葉県 河野製作所様 | 2023.12.14 小さな針に込めた、医工の想い。 医療機器メーカー河野製作所は、医療分野のニーズと工学分野のシーズを結びつけ、医療現場の課題を解決する新製品を開発している。同社を代表する「Octacus」は、まさに医師からのニーズを起点として誕生した製品。手術で使用する縫合針は、把持部の断面形状が円形または四角形が一般的だが、世界初の八角縫合針を開発することに成功。手術の際に縫合しやすく、患者への負担も少ない製品として認められ採用されることになった。
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埼玉県 牧原大造様 | 2023.7.3
志すものに、道は拓ける。
牧原大造氏は、メーカーに属さず独自に時計を制作する独立時計師である。フィリップ・デュフォー氏から技術と時計づくりの心得を学び、独立時計師としての道を志す。発表する作品は、技術力と発想力が集結した逸品で、世界中から評価を得ている。専門学校の講師として後進の育成にも力を注いでおり、独立時計師のバトンを渡す日本人を1人でも増やしたいと情熱を注いでいる。
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岐阜県 丸章工業様 | 2022.8.30
新たな輝きを求め、磨き続ける意志。
丸章工業の長谷川智広氏は刃物メーカーとして、先代の意志を継ぎながらも新たな付加価値を模索し続ける。これまでの製品を超えるべく、素材の選定から工程工法に至るまでをこだわり抜いた、限定モデルの包丁『四神』シリーズが誕生。その趣向を凝らすものづくりへの姿勢が、若手スタッフの成長にも繋がっているという。
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千葉県 オーエックスエンジニアリング様 |
2022.1.17 勝たせたい。だから、妥協しない。 オーエックスエンジニアリングの石井勝之氏は車椅子メーカーとして、競技用の車椅子を開発する。選手一人ひとりにあわせた妥協なきものづくりは世界中のアスリートに支持されるようになり、140を超えるメダル獲得を支えてきた。同社の車椅子は、アスリートの夢を叶える一助となっているのである。 - 兵庫県 室井昇様 | 2020.2.12 境界線なんていらない。 一刀彫アーティスト室井昇氏は、経営者として日々の業務を遂行しながら、創作活動に勤しんでいる。木材削り出しによる本物と見まがうほど精緻なその作品は、アートともクラフトとも評される。「多くの人に驚きと感動を与える」この情熱こそが作品作りの原動力であり、室井氏は極限写実の世界を追求し続ける。
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愛媛県 コスモ精機様 | 2019.11.21
小さな矢の先には、大きな世界が広がっていた。
コスモ精機の松原弘明氏はリーマンショックをきっかけに新事業として構想していたダーツラインナップを一気に製品化した。培ってきた金型の技術に裏打ちされたダーツは徐々にプロにも認められ、現在「COSMO DARTS」は全世界に広がりを見せている。 -
和歌山県 ハヤシ・シザース様 | 2019.8.5
普通じゃない。だから普通じゃないことができる。
ハヤシ・シザース代表の林氏はハサミの製造で独立後、顧客がいないため全国の理美容室をハンデのある足で直接売り歩いた。理美容師に話を直接聞くことで、一人ひとりの細かな要望に応えたハサミの提供に成功し、感動した多くの顧客がリピーターとなっている。 -
北海道 GR COMPANY様 | 2019.7.17
ビー・ア・ジャパニーズ・カウボーイ。
GR COMPANY代表の森井英敏氏はある日、北海道の天然資源エゾシカを活用してカウボーイ文化である鹿角シャンデリアをつくろうと決意する。構想から7年を経て完成した鹿角シャンデリアはその後日本全国へ広がり、今日も明かりを灯し続けている。 -
愛知県 横山興業株式会社様 | 2019.6.4
ものづくりで、カクテルの味が変わった。
横山興業の横山哲也氏は自社の強みである研磨技術を活用してカクテルシェーカーを開発した。自らの足で何人ものバーテンダーを訪ね、検証と改良を繰り返し完成したシェーカーは、従来のカクテルの味を変え、中には言葉を失うバーテンダーさえいたと言う。 -
秋田県 なまはげ面彫師 石川千秋様 | 2019.4.8
なまはげ面に恐ろしさと美しさを。
2018年にユネスコ無形文化遺産に登録された「男鹿のナマハゲ」の面彫師2代目である石川千秋(せんしゅう)氏は、先代の残したデザインを自分なりに改良しながら、唯一のなまはげ面彫師として恐ろしさと美しさの両立を目指し日々邁進している。 - 福岡県 家具工房西田様 | 2019.3.6 『世の中にない家具しか、つくりたくない。』 大川家具職人の西田政義氏がつくり出す作品は、どれも独創的で想像力溢れる家具ばかりだ。一見芸術作品のように見えるが「芸術か家具かで悩む時がありますが、やはり私は職人なんです」とこだわりをみせる。西田氏の作品は、家具の概念を覆し続ける。
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福島県 野沢民芸品製作企業組合様 | 2018.12.6
会津張り子、絵付師の美しき挑戦。
野沢民芸専務の早川美奈子氏は震災後、福島から新しい民芸品を発信するために、郷土玩具の起き上がり小法師をアレンジした「願い玉」を制作し話題となった。現在は創業者である父の後を継ぐと同時に会津張り子の伝統に新しい風を吹き込もうとしている。 -
長野県 アトリエpuchuco様 | 2018.9.20
からくり、双子、軽井沢。
アトリエpuchuco(プチュコ)のからくり人形作家 福田氏は元々ジュエリーの原型制作をしていたが、思い通りの作品づくりをするために独立。同氏が手がけるからくり人形は切なさや儚さ、淡い恋心などの感情に溢れ、ファンの心を捉えて止まない。 -
広島県 ヒロボー様 | 2018.6.25
広島から世界へ、笑顔をつなぐ世界一のラジコンヘリ。
無線操縦ヘリコプターメーカー「ヒロボー」は、当時世界で2社しか製造していなかったラジコンヘリの開発に成功した。代表の松坂氏は「ありがとうの輪を世界に広げる」という使命を掲げ、世界トップのラジコンヘリで人々の笑顔をつなぐ挑戦を続ける。 -
島根県 スタジオアルジェント様 | 2018.5.31
『一生遊んでいてね。』と妻は言った。
島根県松江市でジュエリーデザイナー&クラフトマンとして活躍する迫氏。同氏の感性は自分の“好き”を突き詰めていくことで更に磨かれ、その感性で顧客の思いを汲み取って届けられたジュエリーは世代を超えて愛されるものとなっている。 -
宮城県 八重樫仙台タンス金具工房様 | 2018.3.29
『負けたなんて、一度も思ったことないっちゃ。』
仙台箪笥の装飾金具をつくる八重樫榮吉氏。その文様の美しさはもはや美術品の域に達する。近年機械化の波が押し寄せるが、同氏は意に介す素振りはみせない。それは「機械では出来ないものをつくっている」という、職人としての強い自負があるからだ。 -
山形県 ひょうたんランプ作家 おへひょ様 | 2018.3.8
心に明かりを灯す、ひょうたんランプ
会社員時代、不慮の事故により首から下が全く動かなくなってしまった「おへひょ」氏。職と身体の自由を失い、先が見えない状況の中で同氏を前向きな気持ちにさせたのは、好きだったひょうたんランプをもう一度つくりたいという希望だった。 - 大阪府 有限会社ナカガワサイクルワークス様 | 2018.1.30 『これで完成したなんて言われへん!』 オーダーメイドの自転車を手がける中川氏。ブランドカラーであるピンクの自転車を求めるファンは、海外にも拡大している。しかし中川氏は完成形をまだつくったことはないと言う。実績を積み上げていく度に、職人としてのプライドが高まり続けている。
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京都府 株式会社クロスエフェクト様 | 2017.10.31
命を救う、ものづくり
株式会社クロスエフェクトは3Dプリンターを活用した特殊技術で、手術が必要な患者ごとの心臓モデル開発に成功した。心臓手術での入念な術前シミュレーションが可能となった現在、世界中の医療現場から期待を寄せられている。 -
静岡県 株式会社ウッディジョー様 | 2017.09.11
木製模型ファンの心を掴み続ける、
ものづくり。 「木製模型の文化を絶やしてはいけない」という強い思いを持つ常木氏。つくりやすさと難しさのバランス、リアル感を追求した精密さ等、ユーザーを考えた商品を企画・開発し続ける。それに伴い、新作を待ち望むファンは着実に増えてきている。 -
高知県 株式会社KAWAMURA様 | 2017.07.10
希少な珊瑚と芸術性の高い技で、
世界の舞台へ かつての高級土産人気の陰りとともに、珊瑚土産も同様の道を辿る。しかし同社は、珊瑚に新たな価値を生み出し、宝石を組み合わせた高級珊瑚ジュエリーを開発する。以来オールジャパンメイドのブランドとして、世界に発信し続けている。 -
神奈川県 横田宗隆オルガン製作研究所様 | 2017.05.24
一生を捧げるほど、
好きなことに魅了される職人がいる 横田氏は250年以上行われていなかった伝統的なパイプオルガンの製法を、世界で初めて現代に蘇らせることに成功。その後、日本でもパイプオルガンの魅力を広めたいという思いが募り、後継者の育成に日々専心している。 -
石川県 桂記章様 | 2017.04.29
手間かけすぎなんですわ、わっはっは(泣)
キーホルダー国内製造シェア1位を保持している桂記章。全工程を一貫して行う生産体制を活かし、自社企画のオリジナル製品を開発し続けている。代表澤田氏の飽くなき向上心と無尽のアイデア、そして天性の明るさは、同社を前進させる原動力になっている。 -
福井県 廣部硬器様 | 2017.03.29
厳しい環境にさらされても、
家族と一緒なら輝き続けられる。 新たな素材を採用し、独自の技術力でつくりあげる警察紋章。しかし新しい価値が受け入れられるまでには、時間がかかった。売上が停滞しても諦めず乗り越えられたのは、家族という存在があったからだ。 -
東京都 S'FACTORY様 | 2017.01.26
自分の感性のみを信じたものづくりに、
人は魂を揺さぶられる。 “人と同じ物を身につけたくない”という陣内氏が手がけるものは、全てにおいてこだわりが見られる。ヘビの顔やワニの革、水牛の角を使う等、同氏の感性が存分に反映されたシリーズ。トレンドにとらわれない商品ながら、新作を待ちわびるファンが後を絶たない。 -
長崎県 瑠璃庵様 | 2016.08.26
父と子が共に歩む。
技を引き継ぎ、世界に届ける。 伝統的な技法、宙吹きガラス製法を守りながら、日常で使いやすい製品を手がけているガラス工房。「長崎チロリ」を復元した同工房の代表・竹田克人氏と、長男の礼人氏が長崎に火を灯しづけける。 -
山梨県 公益財団法人 山梨文化財研究所様 | 2016.07.15
いにしえの姿に思いを馳せ、
手を尽くして次世代へ渡す。 全国から送られてくる遺跡出土品を、文化研究所で出来る限り元の状態に戻す。現在の科学技術レベルでは、全ての出土品について説明できない事もある。だからこそ出来る限り修復して、未来の仲間へと託すのだ。 -
三重県 伊勢根付職人 中川忠峰様 | 2016.04.15
現代の粋に伊勢根付を普及させる。
師匠と弟子の共通の願い。 江戸時代、巾着や印籠などを帯に提げる留め具として人気を博した根付。現在は創作活動を続ける傍ら、この粋な伝統工芸のさらなる普及を目指し、伝承者の育成に力を注いでいる。 -
兵庫県 JICO 日本精機宝石工業様 | 2016.02.18
レコードからCD、そしてまたレコードへ。
時代はまわり続ける。 「一人でもお客様がいる限りレコード針をつくり続ける」今に至るまでその製造を止めることはなかった。今またレコード人気が再燃する中、同社の品質、技術力に世界中から注目が集まっている。 -
鹿児島県 丸武産業様 | 2015.12.18
『守るべきものがある』、
武士の魂を現代に。 薩摩川内市にある丸武産業は、壊れた鎧を手に入れ、自ら手直しして飾っているうちに購入したいという人が表れ、次第に周りからの注目を浴びるようになっていった。 -
栃木県 クロサキ工芸様 | 2015.10.05
親子3人の探究心が寄添う時、
強固な向上心が生まれる。 長男と次女は父と同じ道を歩み始めるが、厳しい指導に当初は反発を覚えた。しかし師匠の圧倒的な仕上がりを前に、弟子として家族として更なる高みを決意する。 -
東京都 三弦司きくおか様 | 2015.09.30
伝統とは、精神を継承しながら
変わり続けること。 減り続ける需要の中、この伝統が伝承される道を模索し続けている。河野氏の原動力は、三味線に魅せられた粋な江戸っ子の情熱にほかならない。 -
岩手県 田山鐵瓶工房様 | 2015.06.22
職人が作り出す物の美しさ、
この時代を生きる者の愛しさ。 岩手県滝沢市。南部鉄器を50年間作り続ける田山和康氏は、震災のあった2011年に自らの工房を立ち上げた。