第6回 三重県伊勢市 伊勢根付職人 中川忠峰様

伊勢根付彫刻館が愛用するナカニシのグラインダ

木彫りの彫刻があった時、根付かそうではないかの判断は、紐を通せる穴があるかどうか。根付コレクターの中には、穴は必要無いという人もいるが、もともと帯に挟んで落ちるのを防ぐ留め具のため、紐通しの穴がないと根付とは言えない。伊勢根付彫刻館の根付師たちは、根付の肝であるこの紐通しの穴を開ける際、ナカニシの精密グラインダを使用。繊細な穴のため、高回転で安定感があるナカニシの精密グラインダを重宝している。

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【取材先】

伊勢根付彫刻館
代表 中川忠峰様

〒516-0051 三重県伊勢市上地町1358-1
TEL: 0596-25-5988

事業内容
伊勢根付の制作、販売、展示、体験学習
略  歴
中川忠峰(なかがわただみね)/1947年三重県伊勢市生まれ。大工職人から木彫りの道へ進み、1980年より伊勢根付の制作を開始。根付の一部が動く「からくり根付」を得意とする。平成19年度三重県文化賞・文化功労賞、平成22年度財団法人伝統的工芸品産業功労者褒章など数々の賞を受賞。また、国際根付協会、伊勢匠会、伊勢志摩木彫会などの会長を歴任している。現在は職人だけでなく根付教室の講師も引き受け、伊勢根付の普及に貢献している。