第12回 神奈川県 横田宗隆オルガン製作研究所様

横田宗隆オルガン製作研究所が愛用するナカニシのグラインダ

パイプオルガンは鳴らしたいパイプに風を送り、空気を振動させることで音が鳴るという仕組みになっている。空気は、パイプを立てている風箱(かざばこ)にある無数の穴を通ってパイプに送られる。横田氏はその穴のエッジを削り取る際、ナカニシの精密グラインダを使用。エッジを削り取ることで、空気の通し効率を上げることができるのだ。穴の数は、何百、何千とあり、以前は手作業のため膨大な時間がかかっていた。しかし現在は比較にならないほど作業時間は短縮。さらに、グラインダの刃の取り替えや、長さの調節も簡単なため、より一層作業のスムーズ化を実現している。

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【取材先】

横田宗隆オルガン製作研究所

代表 横田宗隆 様

〒252-0186 神奈川県相模原市緑区牧野5584-22
TEL: 042-682-0159

事業内容
オルガン製作 コンサルタント
略  歴
横田宗隆(よこた むねたか)/1952年、東京生まれ。大学卒業後、辻宏氏、アメリカのジョン・ブロムバー氏、更にヨーロッパでの遍歴も含め、10年間をオルガン製作技法の修行、研究に費やす。1983年、カリフォルニア州立大学にて、中世以来の伝統的なオルガン製作方法で世界で始めて現代に蘇らせることに成功。1994年、スウェーデン、ヨーテボリ市の国立ヨーテボリ大学の客員教授に招かれ、2001年から2016年まで芸術研究所(通称GOArt)に、研究員として在籍。2015年8月、日本に永住帰国。オルガン製作、メンテナンス、修復、さらに講師としてオルガン製作の理論や歴史等について講義する等、教育活動にも多く携わっている。